まだ微妙に完成していないのですが、今週はコツコツとお人形のウエブストアを作っておりました。
ひっそりと、誰にも言わず、SNSでも語らず、静かに作り進めていたのに、
もうこのレアな店を見つけてご購入下さった方々がいらして本当に嬉しいです。
お店は
cikolatadoll お人形のお店
無駄にカテゴリー分けをして、キノコの分類はどこだろうか?
栗はどこに分類すればいいのか?と悩みながらも楽しく作りました。
作っている間にもあれこれ思いつきがあるので
色々なサービスをどんどん追加していきたいです。例えば修理や、穴あき補修など。
今までは服やアクセサリーの事が忙しくて、人形を手間暇かけてプロモーションしてあげられなかったので
私がやりたかったことや、見せたい世界観、お人形はどうやって作っていて、どういう性格の子たちなのか、
お店の有り方も含めた世界を、きちんと皆さんに見える形にしたいと思っています。
今日は、そもそも私がなぜニットでお人形を作っているのかのお話。
ニットウェアを作ったり、お人形をつくったり、その上ニットの本まで出していますが
私はテキスタイルも、ファッションも学んだことはないので、あまり専門家みたいな顔で偉そうにはできません。
そもそもは、ロンドンに3年間住んでいた時にアルバイトしていたHIKARU NOGUCHIさんの影響が大きいです。
ロンドンにいた期間のほとんどをHIKARUさんのスタジオで働き、ニットがもっと好きになり、編み機に興味が湧きました。
「日本に帰ったらお給料で編み機を買おう!」と心に決め、
初任給で編み機を購入。
難しすぎて何を編んだら良いのかもわからず、夜な夜なひたすら可愛い模様を作ったり素敵な色合わせを研究していたら
ただの長いニットの編地ばかりが出来てしまいました。
(この編み地、いったいどうしよう)と悩んで、何を作るのが面白いだろうか、
と試行錯誤のうえで出来上がったのが鳥の人形です。
これは売り物になるのだろうか?と不安に思いながら渋谷のDESPERADOに持っていき、バイヤーさんの笑顔を見て
人形を作っていいんだ!と確信が持てるようになりました。
おばさん用のスーツのブランドで上司にいびられながら過ごしていたアシスタントデザイナーの時も、
チーフになったは良いけど、良いことも悪いことも全部自分ひとりの責任かぁと心を重くしていた頃も、
会社に隠れて人形を作ることで、なんとなく自分を見失わずにいられたような気がします。
私がまだこうやってお人形を作り続けていること
ニコニコ笑ってお人形を見てくれる人が今は沢山いること
改めて考えるととても幸せなことです。
おばあさんになっても作り続けられますように、
これからもコツコツ、少しずつ進んでいこうと思います。