Posted on 7月 13, 2023

TONOFONフェスに出店しました。

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ずっと前から、(すごい人なんだなぁ)と遠くから見ていたトクマルシューゴさん。そのトクマルさんが2年に一度開く音楽フェスがtonofon festivalです。コロナ渦で開催できなかった数年があるため、今回の航空公園での開催は久々との事でした。その久々であり、航空公園では最後の開催となる今回、トクマルシューゴバンドでアコーディオンを弾くyunnikoさんからお声がけいただいて、cikolataもお店を出すことになりました。

子供が生まれてからは、屋外での販売イベントは殆ど全部泣く泣くお断りしてきました。だから今回のイベントは私にとっても久々の事。お話を頂いた時から、忘れものをしないか緊張の日々でしたが、トクマルさんたちが放つムードからなのか、フェス自体も、いらっしゃる人もゆったり優しい感じだし、どどどどど と前に駆け込まないし、ジャンプする人もいないので、本当に安心して参加することができました。

不安だったお天気も、ちょうどよい『雨が降りそうな曇り空』。晴れていたらこの酷暑に辛かった~。

所沢も、航空公園も初めて行ったけど、アクセスが良くて全く苦になりませんでした。広大な公園は様々な濃度の緑が一面に広がっていて、人々もゆったりと休日の昼を過ごしていまた。混んでいなくて最高です。

野外ステージは屋根があるので安心だし、ステージが見やすい。一番後ろの席のその後ろに、私たちのお店があります。つまり常にステージが見下ろせる所にあるのでフェスをちゃんと楽しませてもらいました。

「そんなもの、フェスで買うか?」という品ぞろえの私のお店。いいんです!こういう感じがきっと求められているんだから。

(そういえばフェスで変な人形売ってたなあ)とか、いつか誰かが2023年の夏を思い出してくれたらそれでいいの。

 

スーツケースをガラガラ引きながら、巨大な荷物を担いで帰った先週の土曜、スーツケースをガラガラするのも、ずっと海外なんて行っていないから久しぶりのことでした。

(わたし、生きてる)

アスファルトの凸凹でつんのめりそうになりながら、疲れているのに思ったのでした。

Posted on 5月 19, 2022

OPENから丸10年を迎えました

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西荻窪のお店は、2012年5月26日にOPENしました。

訳もわからず勢いだけでスタートしたお店は、あの頃仕事を手伝ってくれていた学生や会社員の女の子たちが奮闘してくれて、嵐のようなOPEN日を迎えました。大勢の方が来てくれて、見た事もないくらいに沢山のお花が次々に届きました。(こんなに大勢に祝福される日は、人生にそうそうないだろう)と、私はその光景を絶対に忘れないように、花に彩られたお店の外観を、何度も何度も眺めました。

あれから10年たって、女の子たちも学校を卒業し、働き、結婚して子供を産み、すっかり大人になりました。

「学生の頃に彼からここのアクセサリーをもらいました」

そう言って懐かしんでくださるお客様も、度々いらっしゃいます。

あっという間に過ぎてしまった10年ですが、世の中も、私も、皆もそれぞれに変わりました。

それなのに、お店はちょっと古びただけで、案外変わっていないのがなんだか不思議です。

 

お店はいつまで続けるのかまだわかりませんが、

誰かの懐かしい記憶の一部になれるよう、いましばらく頑張っていこうと思います。

ありがとうございます。

 

Posted on 4月 17, 2021

イラストレーターWei Hsuan さん

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お店をにぎやかにしてくれたWeiさんのポップアップも明日でおしまいになってしまいます。

ユーモアと、見え隠れする可愛らしい日本語のニュアンス、美しい色、偶発的な線。

私だったら隅々まで綺麗塗って、はみ出しは白で修正してしまうかもしれない。

かすれもにじみも、Weiさんがこれで良い!と終わらせたところが完成で、その完成を決められるのが凄いと思う。

なかなか こういう事が皆 できなのです。

 

粘土作品は、平面とはちょっと違う趣で、混じりけのない新鮮な色が、綺麗に隅々にまで塗られ、仕上げにピカピカのニス塗装もしてあります。

そして、ぴったりのパッケージとタイトルが書かれた箱に入れられてる。

そう、ここまでやってWeiさんの作品、色と字とタイトルがかわいいんです。

「きちんと箱入っていて、すごいですね、大変でしたね」

とメールしたら

「大変でしたが、作品がそれぞれの家に収まったらとても良くなって嬉しい」

というようなお返事来て、それも可愛かった。

 

台湾で日本語を学んでいたWeiさん、大学卒業後は台湾で編集の仕事をしていました。

思い立ってやってきた日本でイラストを描き始め、イラストレーターとして歩み始めたばかりです。

これからが楽しみ、ウェイさんのご紹介ができて私はとても嬉しいです。

 

Weiさんのホームページ

 

Posted on 3月 09, 2021

ペヘモリッケのおたのしみショップ

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かわいいけど、怪しい、なんだか不思議、そんな身に着けるぬいぐるみを作るペヘモリッケさん。

身に着ける? そう、ペヘモリッケさんはファッションアイテムとしてのぬいぐるみを作っていらっしゃるのです。

私は自分もぬいぐるみを作るので、ぬいぐるみを作る人には少し警戒するところがあるし、多分作っている人も私を警戒していることでしょう。

こっそりとペヘモリッケさんをSNSで追い続け、これは全然違う、私とは全然違う、違うジャンルだ! とちゃんと理解したところで、もっと知りたくなって思い切ってお声がけしました。

私はぬいぐるみが好きなんです、やっぱり。

 

自宅のキッチンで作業していらっしゃるというペヘモリッケのマツダさん。

ファーの生地は裁断するときにすごく毛が散るんです。細かい毛が舞い散り、夏場だったら汗ばんだ肌にキラリと光る細い繊維がみっちりと張り付くほどに。私は一度ファーを縫って以来、すっかい嫌になって縫う事を諦めました。

マツダさんすごい、きっと毎日ファーを切って縫っているんだ。それだけでもすごい!

ファーの生地は縫うのも面倒くさいわけです。毛足があるものって毛と毛が合わさって、そりゃあもう、嫌な感じにずれる訳ですよ。それなのに、ペヘモリッケさんの作品は、とても美しく丁寧に仕上げられているのです。

「ふつうに縫ってますよー」みたいな顔をして、美しく佇むのです。

 

「これは職人の仕事だ」

私は、ペヘモリッケさんの品々を店で見渡しながらそうつぶやくのです。

 

美意識が高い職人、ペヘモリッケのマツダさん。凄い人。

 

大人気の花瓶ちゃんは、最終日の21日、お店が終わった19時すぎから、再びオンラインショップで受注します。

お店では全色購入可能だし、店で買った方がちょっと安いので、お近くの方は是非見にいらしてくださいね。

 

花瓶ちゃんの通販ページ(また21日の夜に在庫を足しますからね~)

 

Posted on 6月 22, 2020

占いカウンセリング、ご参加ありがとうございました

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初めての試みだった、お店での占い。滞りなく進行でき、皆さまの満足気な笑顔と共に無事終える事ができました。

占いが初めて!という方もちらほらいらして、良いきっかけをお店が作れた事、とても良かったなーと思います。

 

私も占いに興味はあるのですが、占いの館に行ったり、有名などなたかを訪ねて行ったり、電話占いをするほどではない程度の興味。へぇーっと、時たま見かける占いのブースなどを、ジロジロ興味本位に横目で見つつ、足がすくんで入る事はできませんでした。だって、その占い師さんがどんな人なのか、知らなすぎるから。

 

お店でやる占いは、この第一ステップ、不信感の砦が無い状態。私がこのようなイベントを頼める感じの方なので、占い師の方はイカツイお婆さんではありません。全然怖くないし、話やすい、お洒落なお姉さまです。

 

まだまだ、お店に大勢集まってワークショップができる状況でもなく、さて、何ができるかなーと考える中で、この占いカウンセリングが今のべスト!

というわけで、定期イベントとして、来月もやってもらおうと思います。

 

今の仕事は自分に向いているのかな、

私は結婚できるのかな

いつごろ彼氏ができそうかな

 

こんな感じの、自分で考えても特に答えは見つからない事にもやもやしていらっしゃる方、話してみるとスッキリしますポンっと背中を押してもらって、明日への一歩を明るい気持ちで踏み出しましょう!

 

ではまた7月に!

Posted on 1月 07, 2020

新年あけましておめでとうございます

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新年は吉本芸人のシークエンスはやともさんとイラストレーターのマユボンヌさんのイベントで楽しく始めることができました。

とっても沢山の方々が来てくださって有難いかぎりです。

沢山のお問い合わせを頂いたのに、当日は人数に制限があるため多くの皆さんのご希望に添えなくて申し訳なかったです。

このお二人は、雑誌『女性自身』で3年以上もコンビで連載を持っていらっしゃいます。そちらのファンの方も何人もいらしてくださいました。

お二人の連載はこちら 

 

分刻みのスケジュールの中、同世代から親子ほども年が違いそうな大人の方へも的確なコメントをする青年、シークエンスはやともさん。恐るべし。

終始、仏のようなアルカイックスマイルを浮かべ、落ち着いた丁寧な喋り方で良き道を提案する姿は、よもや吉本の芸人さんと言われて思い浮かべる軽妙な姿とは遠く、何か神聖でもありました。

マユボンヌさんは独特のテンションで、ひたすら似顔絵を描きながらも、ごくたまに上手い合いの手を入れます。

 

何だこのコンビは!

 

2人で連載以外の事をするのは初との事ですが、独特の空気感とともに、大成功に終わったイベントでした。

 

「私に3人くらい憑いちゃっているのかも」とげっそり疲れてマユボンヌさんはご帰宅。はやともさんは「これから朝まで仕事です!」(若いっ!)と元気そうに帰られましたが、信じられないくらい疲れたそうです。

 

そんなお二人のイベントは、幽霊が出そうな夏頃に再びやって頂く予定です。

だってだって、私もみてもらいたかったのに~、お疲れだから頼めなかった~!

 

ぜひぜひお楽しみに~。

 

Posted on 7月 13, 2018

憧れと思い出、お店のはなし。

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うだるような暑さ、

こんな日はクーラーでひんやりしたお店で、静かにパソコン作業。

 

お店はこの5月で丸6年を迎え、7年目の夏が始まりました。

たまたま見つけた近所の物件、ここに変なお店が出来てしまうくらいなら、私が可愛いお店をやってやる!と半ば強引に、そして唐突に始めたお店です。

(まあ6年くらいやれば良いだろう)と始めてみれば、思いのほか6年という月日は大人にとっては短いもので、

いまだに色々悩みながら、毎週お店を開けています。お店を始めるまでは、何かが足りない、もっと何かができる、それは何なのだろうとモヤモヤと考えていましたが、お店を持ってからはその妙なモヤモヤは無くなりました。

私はモノが作りたいのではなく、モノがある世界観を見せたかったのだなーと腑に落ちました。

 

お店っていいな、チャンスがあればやってみたいな、

例えば高校生の時の授業中、

大学生の時バイトしながら、

ふとした折にたまに頭の隅の方にポっと湧いて出る、それは儚い夢のようなものでした。

決してその目的のためには努力をしない、ちょっとした憧れです。

 

一番に思い出すのは高校の帰り道、地元の駅前のホテル1Fにある雑貨屋さんのこと。

お店のお姉さんがとても素敵に見えて、そのお店で買い物をする自分の事すら誇らしく思えました。

お財布にお店のポイントカードを必ず入れていて、全部貯まるととっても嬉しかった。

二つめのお店は、ロンドンのKings Roadのお店。

テムズ川を挟んだ対岸に住んでいたので、街中から帰る途中のバスから右手にこのお店を見て、

左折するとぱっと景色が開け、テムズ川の水面がキラキラと輝いている、私にとってはその情景とともにあるお店です。

お店は高級なお店が並ぶエリアにあったので、到底私が買えるようなものは無かったのですが、

それでもぽつぽつとオモチャみたいな安いものも置いてあって、

その安価なオモチャですらもそのお店にあると宝物のように見え、

なけなしのお金で高まる想いとともに購入していました。

何も買えないから用事がないと恥ずかしくてお店に入れなくて、

閉店してからポツンとショーウインドウ―だけが照らされている、

シャッター越しのお店の前で、素敵だなあ、と佇んだ夜も一度や二度ではありません。

 

お店を始めるときは、このロンドンのお店の事をまず設計のIMAさんに伝え、

幸いにもIMAさんもお店をご存知で、少ない予算で私の夢を現実に近づけてくださいました。

お店は、売っているモノはもちろんですが、立地や内装、お店にいる人、色んな要素があるので、私が憧れたお店に私が追いつくことはできませんが、

あのお店が私の心を揺さぶったように、

来てくれた誰かの記憶に残り、懐かしい思い出とともにこのお店も存在してくれたら良いのにな、

と思いながら今日もお店を開けています。

 

今週もよろしくお願いいたします。

 

大石さちよ

 

 

 

 

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